急性低音障害型難聴になった私

息子さんの不登校と三年間向き合ってきた「ばやなさん」。息子さんの中学校卒業後の進路も明確になってきましたが・・・。

自分が思っていた以上に心は疲れ…

息子の不登校と向き合って3年経った。 3年かけて別室登校できるようになり、 進路も決めることが出来た。

3年前の絶望感が嘘のようだ。

息子は通信制の高校を選んだ。 アルバイトもしてみたいと話してくれる。学校に行く、と言うより自ら社会と繋がろうとしてくれることがこんなに嬉しいことなのかと思った。

この3年間、 悩みや不安を自分では上手く乗り越えてきたつもりでいた。 しかし、自分が思っていた以上に心は疲れていたようで、 進路も決まってほっとした途端、私が体調を崩した。ある日突然片耳だけ聞こえが悪くなり、耳鳴りもする。 耳鼻科に行っても改善されず、ストレスが原因と言われた。

私は嫌なことがあっても眠ると忘れるタイプなので、 まさかこんなことになるとは想像もしていなかった。ただ、 心の片隅にモヤモヤしたものをずっと抱えていた。

今度は息子ではなく、自分自身と向き合わなければいけない。この3年間、何が一番辛かったか考えてみることにした。

私が一番辛かったのは、相談相手がいなかったことだ。

そばに居るのに話を聞いてくれなかった主人への怒りと絶望を思い 出した。主人は家にいる時はずっとゲームをしていて、 家族の会話に入ってこない。息子に「学校に行きなさい」 と言わなかったことは有難いが、無関心なのは納得できなかった。

子どもたちから父親に話しかけることもほとんどない。 話したいことがあっても黙って飲み込むことが当たり前になってい た。

夫婦関係が上手くいっていないことで、 子どもにも悲しい思いをさせていたかもしれない、 そう思うと黙って飲み込むだけでは何も解決しないと思った。主人と真剣に向き合ったことがないことにも気付いた。お互いに、 喧嘩にならないように深く関わらないようにしていたように思う。

子どもたちのためにも、 自分自身のためにも主人と向き合ってみようと決心した。

子どもと向き合うより大変かもしれないが、 子どもたちから話したいと思える親になってくれるように、 まずは私が主人と話そうと思った。

過去の息子さんに関する体験談はこちら

不安でいっぱいだった修学旅行

一番辛かったことは不安を一人で抱え込んだこと

6歳未満の子供を持つ夫の家事・育児関連時間(1日あたり)

2016年の資料で少し古いですが、内閣府の調査によると6歳未満の子供を持つ夫の家事・育児関連時間は1日当たり83分、そのうち育児の時間は49分のみとなっています。妻の家事・育児関連時間が454分、そのうちの育児の時間が225分という結果になっていることから、5倍近くの差が現れています。

日本以外の諸外国では夫の家事・育児関連時間が日本の2〜3倍になっており、夫婦で協力をしての育児が行われていることが推察することができます。

6歳未満の子どもをもつ夫の家事・育児時間のグラフ