「学校に行きたくない」と言われた私が最初にとった行動
息子が6年生の冬に、突然学校に行きたくないと言い出し、理由を尋ねてみたが、分からないと言うばかりで、食事もほとんど取らず に布団から出てこなくなった。
テレビ等で、「無理に登校を促してはいけない」と聞いたことがある、まずは落ち着いて息子の気持ちに寄り添わなくては、と思いつつ、私がとった行動は登校出来るようになるためのものばかりだった。
カウンセリングだけでは解決はしない
とにかく理由が知りたい思いからカウンセリングが受けられる病院を探し予約し、息子を連れていった。
「これで解決できる」
そう思い込んでいた私に、医師が言った言葉は、「理由が分からないのではなく言いたくないだけですよ。必ず理由はあります。 言えるようになるまで待つしかないですね。」
それだけだった。
何も進展しないままがっかりして帰宅し、呆然としていた私に息子 が、「あの先生が言った通り、理由はちゃんとある。これが自分の気持ちに1番近い症状。」と、ある対人恐怖症の人のブログを見せてきた。
息子は学校で異常な程緊張していたと話してくれた。それを知って胸が張り裂けそうになった。
緊張の原因は先生との関係が原因だったことまでわかった。
行かなくてもいいよ、と言いながらもなんとか登校して欲しい、卒業式にも出て欲しい思いも捨てきれずにいた自分が間違っていたことにようやく気付いた 。息子の心はすでに限界だったのだ。
「行かなくてもいいよ」とやっと心の底から思えた瞬間だった。
あなたの良さは変わらない、あなたは自慢の息子
その日から、気持ちを切り替え息子との時間を楽しもうと思うようになった。
時々2人でランチに出かけたりした。次第に笑顔も会話も増えた。
「不登校でもあなたの良さは変わらない、あなたは自慢の息子、自分の力で生きる道を作ればいい」
今も息子に伝え続けている言葉だ。
その後、中学校で素敵な先生と出会い、スクールカウンセラーの助けを借りて、別室登校が出来るところまで回復した。
回復に向かうまでの道のりは本当に大変だった。最初の試練は息子は不登校なのに、私はPTA役員になってしまい、複雑な気持ちで活動に参加しなければいけなかったこと。思い切って息子の事を話したら周りが励まし支えてくれた。
中学校での経験から私が学んだことは、親まで閉じこもってはいけないということ、我が子の良いところに目を向け、決して諦めないことだ。
不登校か
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